案内板

東寺(とうじ) |京都人権スポット

「交通機関」 近鉄「東寺駅」より徒歩約5分

東寺(とうじ)

東寺は、京都市南区九条町にある仏教寺院。
真言宗の根本道場であり、東寺真言宗の総本山でもあります。
「教王護国寺」(きょうおうごこくじ)とも呼ばれ山号は八幡山。
本尊は薬師如来です。

室町時代の東寺の当職散所は、散所定使(さんじょじょうづかい)のもと老衆・若衆の組織をもち、東寺に掃除役をはじめ築地役・諸門警固役や普請等人夫役を勤仕しますが、築地構築の技術に優れていた彼らに、室町幕府はしばしば築地役を賦課するようになり、幕府の特別な用向きの節には賦課に応じざるをえなくなります。

課役免除や地子免除は大きな特権ですが、一方でその特権が掃除散所として、職掌や地域の面から隷属(れいぞく)を強制する側面がありました。
1934年(昭和9年)に国の史跡に指定、1994年(平成6年)12月には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。

散所とは、平安時代中期ごろから室町時代にかけては、荘園領主の領地の一部、および、そこに定住することを認められて年貢の代りに雑役を務めた人をさす語として用いられるようになり、以降江戸時代にかけては、とくに賤視された人びとの一部、ならびにその集住地をさす語として流布・定着し、近代におよんだものとみられます。

(2013/10/07)