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空也堂(空也極楽院) |京都人権スポット

「交通機関」 阪急電鉄「大宮駅」より徒歩約10分 四条通堀川上ル東

空也堂(空也極楽院)

空也堂は空也ゆかりの寺として知られています。空也極楽院とも呼ばれています。

空也を本尊とするため空也堂と呼ばれていますが、正しくは紫雲山光勝寺極楽院(しうんざんこうしょうじごくらくいん)といい、光勝とは空也が比叡山延暦寺で受戒した法名を表しています。

939年(天慶2年)、空也上人の開創といわれ、当初は京都三条櫛笥(くしげ)にあったので櫛笥道場とも市中道場とも呼ばれています。応仁の乱で焼亡しましたが、寛永年間に現在地に再建されました。

空也は鐘を叩き念仏を唱えて全国行脚し、仏教の庶民階層への布教に尽力する傍ら、橋を架け、道路や井戸を整備し、野にある死骸を火葬して荼毘に付すなど社会事業も行っていました。そのため、空也は市聖とか阿弥陀聖と称され、後の一遍をはじめとする布教僧に大きな影響を与えました。

ここがポイント!

毎年11月の第2日曜日に、空也上人を偲んで開山忌(空也忌)の法要が営まれます。王服(おうぶく)茶の献茶式の後、空也僧による歓喜踊躍(かんぎゆやく)念仏と重要無形民俗文化財の六斎(ろくさい)念仏焼香式が奉修されます。

(2013/12/02)