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大乗院庭園と善阿弥 |奈良人権スポット

所在地 奈良交通天理方面行き「福智院町」バス停下車すぐ


 15世紀末、大乗院の第20代門跡だった尋尊(じんそん 1430~1508年)が、当時の庭師で第一人者だった善阿弥(1386~1482年)に依頼し、平安時代に築造された庭を改造したと伝えられ、善阿弥の庭園遺構として大乗院庭園は大変貴重なものです。
 中世に名園といわれた多くの庭は、山水河原者(せんずいかわらもの)とよばれた被差別民衆の手によってつくられました。大乗院は、興福寺の門跡寺院として平安時代から室町時代にかけて栄えた子院です。1180年に戦火で焼失したため、鎌倉時代に元興寺の子院である禅定院に移されました。この禅定院の庭が大乗院庭園になりました。

(2012/11/30)