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浪速玉姫公園(なにわたまひめこうえん) |大阪人権スポット

所在地 JR環状線芦原橋駅から南へ徒歩5分


 浪速玉姫公園は「太鼓屋又兵衛」の屋敷があった場所です。整備にあたっては、屋敷跡をイメージしたものとし、古い町家が現存し歴史的な景観を形成している富田林市寺内町の本町公園を参考にしています。
 公園の出入口は、屋敷をイメージする白壁と門を配置しており、「太鼓屋又兵衛」の説明板を設けています。

太鼓屋又兵衛

 「太鼓屋又兵衛」は江戸時代を通じ、太鼓の全国ブランドとして知られていました。「太鼓屋」の屋号は、1616年に大阪城の「時太鼓」を作った渡辺村の平八が、その功労によって「太鼓屋」の屋号を許されたことに始まると伝えられています。「太鼓屋又兵衛」の名は、少なくとも17世紀後半には登場します。1800年前後に活躍した太鼓屋又兵衛は、皮革の商いにも稀な才覚を発揮し、皮革問屋としての地位を築きました。幕末に活躍した又兵衛は、九州の小倉で生まれましたが、1837年に大阪・渡辺村へ養子に入り、1842年に太鼓屋又兵衛を襲名しました。この人は温厚・実直で商才もあり「太鼓屋又兵衛」の名をさらに広めました。「太鼓屋又兵衛」は、1858年には鳥取城の時太鼓をつくり、現在この太鼓は、島根県の美保神社にあり国の重要文化財に指定されています。

(2012/11/30)