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四天王寺(してんのうじ) |大阪人権スポット

所在地 JR環状線天王寺駅から北へ徒歩12分


 四天王寺は、大阪市天王寺区にある和宗の総本山。聖徳太子建立七大寺のーつです。日本書紀によれば、593年に建立された日本最古の官寺とされています。山号は荒陵山(あらはかさん)、本尊は救世観音(ぐぜかんのん)です。
 四天王寺周辺の地名、駅名などに使われている「天王寺」は四天王寺の略称です。
宗派はもと天台宗に属していましたが、日本仏教の祖である聖徳太子建立の寺であり「日本仏教の最初の寺」として既存の仏教の諸宗派にはこだわらない全仏教的な立場から、1946年に独立宣言を出しています。
 伝承によれば、聖徳太子は四天王寺に「四箇院」(しかいん)を設置したといわれています。四箇院とは、敬田院、施薬院、療病院、悲田院の4つ。敬田院は寺院そのもので、施薬院と療病院は現代の薬局・病院、悲田院は病者や身寄りのない老人などのための今日でいう社会福祉施設です。施薬院、療病院、悲田院は、少なくとも鎌倉時代には実際に寺内に存在していたことが知られていますが、これらを聖徳太子の時代からあったとするのは後世の仮託のようです。

(2012/11/30)