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柳原銀行記念資料館 |人権施設情報

ホームページ http://suujin.org/yanagihara/
郵便番号 600-8206
住   所 京都府京都市下京区下之町6番地の3
電話番号 Tel 075-371-8220  Fax 075-371-0295
開館時間 午前10時~午後4時30分
休館日 月曜日、火曜日、祝日・休日、年末年始(12月29日から1月3日)、展示替え期間
入館料 無料
交通機関 ◆市バス205系統、17系統、4系統「塩小路高倉」バス停下車、 南東へ徒歩200m

◆JR京都駅から東へ徒歩約8分、交番前を南へ100m

◆京阪「七条」駅下車、七条大橋を西へ渡り、2つ目の信号を南へ300m
駐車場 なし
概 要
柳原(やなぎはら)銀行は、柳原町(現崇仁地区)の町長であった明石民蔵(あかしたみぞう)ら地元有志によって、1899(明治32)年に同和地区内に認可、設立された唯一の銀行です。地元産業の振興や教育の向上に多大な貢献をして、大正期には山城銀行と改称し営業拡大しました。金融恐慌の影響を受け閉店した後、建物は商店や借家として使用されました。その後、道路の拡幅による建物取り壊し計画が出されたため、保存運動が盛り上がりました。地元まちづくりのシンボルとして1994(平成6)年に京都市登録有形文化財となって移築・復元が進み、1997(平成9)年11月28日に京都市崇仁隣保館資料室「柳原銀行記念資料館」として開所しました。

棟札から1907(明治40)年の竣工と判断され、京都に現存する銀行建築物のなかでは1906(明治39)年の旧日本銀行京都支店(現京都府京都文化博物館)に次ぎ古く、木造の銀行建築としては全国で現存する最古の一つと思われます。明治後期の設計密度が非常に高い洋風木造建築物というだけでなく、被差別部落民が地元に建て、長年運営した全国で唯一の銀行という意味でも、誇るべき歴史的遺産といえます。

当施設は、建物内に展示室を設け、広く市民に対する同和問題への正しい理解と人権意識の高揚をはかる啓発拠点施設として活用されています。常設展示としては、近代以降の地区の教育・産業を支えた柳原銀行と人物史料や、大きな産業として続いてきた製靴業の道具・資料を紹介しています。あわせて、地区の歴史的な変遷を示す絵図や地元出身者をはじめとする全国水平社に関連する資料も展示しており、毎年1回の特別展と企画展をそれぞれ開催しています。

(2014/09/25)