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「グローバルコンパクト」とは |ご存じ?Q&A

 「グローバルコンパクト」(以下GC)は、2000年7月26日にニューヨークの国連本部で正式に提唱されました。このイニシアティブは企業等に対して、国際的に認められた規範を支持し、実践するよう要請しています。

 その狙いは、各企業が事業活動において、これらの規範を遵守し、実践することを通じて、世界に積極的な変化をもたらすことであり、企業の振る舞いや行動を取り締まったり、強制したり、判定することではありません。

 GCは、以下のとおり、人権・労働基準・環境・腐敗防止の4分野、10原則で構成されています。

【人権】企業は、

 (原則1)国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重し。
 (原則2)自らが人権侵害に加担しないよう確保すべきである。

【労働基準】企業は、

 (原則3)組合結成の自由と団体交渉の権利の実効的な承認を支持し、
 (原則4)あらゆる形態の強制労働の撤廃を支持し、
 (原則5)児童労働の実効的な廃止を支持し、
 (原則6)雇用と職業における差別の撤廃を支持すべきである。

【環境】企業は、

 (原則7)環境上の課題に対する予防原則的アプローチを支持し、
 (原則8)環境に関するより大きな責任を率先して引き受け、
 (原則9)環境に優しい技術の開発と普及を奨励すべきである。

【腐敗防止】企業は、

 (原則10)強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組むべきである。

 GCには企業、国際労働団体、市民社会の組織等が参加し、世界の約140力国、8700を超える組織(2010年12月現在)が加盟しています。

(2012/11/22)