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「マタニティマーク」とは |ご存じ?Q&A

マタニティマークは、妊婦を表すピクトグラム(絵文字)のことです。

マタニティマーク

妊婦自らが身に付け、特に外見からはわかりにくい妊娠初期の妊婦に対する理解を得ることを主眼としています。
妊娠初期は、外見上周囲の理解を得られにくいという声があがり、1999年にフリーライターの村松純子さんが妊娠初期であることをアピールするためのマークとして「BABY in ME」を発表し、妊娠初期の妊婦に対する配慮の必要性も知られる契機となりました。それ以後、民間団体や自治体によりさまざまなマタニティマークが作成されることとなりました。
一方で、取り組みを行う地域・団体によって異なるデザインのマタニティマークが存在し、全国的な認知度が上がらないため、統一したデザインの策定を求める声があがるようになりました。
これを受けて、2006年に厚生労働省が事務局を務める「健やか親子21」推進検討会において、マタニティマークのデザインが公募により決定されました。
現在では、一般的には厚生労働省が定めたデザインを示します。当該デザインは民間、自治体などに幅広く活用できるように、著作権が厚生労働省に帰属しているとともに、営利目的の使用を禁じています。
マタニティマークについては、自治体では母子手帳と一緒に配布されており、首都圏の鉄道会社では2006年8月から、関西圏の鉄道会社では2013年3月から配布されています。また、妊婦向け情報誌に付録としてついています。
マタニティマークは、妊婦に大切な時期を安心して過ごしてもらうためにつくられ、妊婦を思いやる気持ちづくりを推進しています。
こうした活動が、妊婦に対する気遣いなど、やさしい環境づくりに関して広く国民の関心を喚起することになります。

(2015/08/03)