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南京町と神戸華僑歴史博物館 |兵庫人権スポット

神戸港の開港(1868年)とともに居留地に欧米人が商館を開いていきましたが、彼らとともに長崎や上海、香港などから華僑の一団も神戸に移ってきました。華僑は居留地に住めなかったため、その周辺に中国人街を形成していき、それが今では観光客で賑わう、活気あふれる南京町(なんきんまち)となりました。
神戸の中華街は「南京町」の愛称で親しまれてきました。「町」と付きますが地名ではありません。南京町の住所は栄町通と元町通です。
なぜ南京町と呼ぶのでしょうか。
江戸時代の長崎貿易に従事した中国人の多くが南京周辺の長江中下流域出身だったため、中国人を「南京さん」と呼んでいたようです。そこから、中国人が多く住む地域を南京町と呼んだのです。
南京町の近くにある神戸華僑歴史博物館は、1979年に神戸中華総商会ビル(KCCビル)の落成と同時に開館しました。展示内容は、神戸と華僑のかかわりや、神戸の開港から現在にいたるまでの歴史を写真・文献・生活用具などでわかりやすく解説されています。
神戸での華僑の足取りをたどり、一般にあまり知られていない華僑の世界を垣間見ることができます。神戸華僑歴史博物館は、華僑が自ら運営にあたり、ボランティアガイドなどもおこなっている、世界的にも珍しい博物館です。

南京町あずまや

交通機関:南京町:JR神戸線・阪神電車「元町駅」下車、徒歩約5分
神戸華僑歴史博物館:JR神戸線・阪神電車「元町駅」下車、徒歩約7分

 

(2014/05/08)