案内板

石塔寺・三重石塔(せきとうじ・さんじゅうせきとう) |滋賀人権スポット

交通機関 東近江市石塔町860(近江鉄道桜川駅から約1km

三重石塔(阿育王塔)

 

東近江市にある石塔寺の本堂の裏山には、「阿育王塔(あしょうかおうとう)」と呼ばれる日本最大の三重石塔があります。他ではあまり見ることのできない珍しい形をした石塔で、国の重要文化財に指定されています。この石塔は、7世紀頃の奈良時代に朝鮮半島から渡来した人々によって建てられたといわれています。当時朝鮮半島でよく使われていた花こう岩でつくられており、また百済の都があった韓国の扶余(ブヨ)に、よく似た石塔が残っていることからも、この石塔が渡来人によるものと推察されています。当時の歴史を記した「日本書紀」には、今から、1300年前、百済からの渡来人7百人余りが蒲生野の辺りに定住したという記述があり、このことを裏付けるものと考えられています。 平成2年(1990年)には、この石塔の取り持つ縁で韓国扶余郡場岩面との国際交流がはじまり、平成17年(2005年)には、国際交流と自然をテーマにした石塔交流公園が完成しました。

(2013/06/03)