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四天王寺の石の鳥居(いしのとりい) |大阪人権スポット

所在地 JR環状線天王寺駅から北へ徒歩12分 四天王寺境内


四天王寺の西側に大きな石の鳥居。
お寺に鳥居?と不思議に思う方、鳥居は結界とするための施設なのでお寺にあっても不思議ではありません。
四天王寺の鳥居は鎌倉時代の「一遍聖絵」にも描かれています。
絵を見ると朱塗りの木造だったようですが、1294年(永仁2年)に忍性(にんしょう)というお坊さんが石でできた鳥居を建立しました。
鳥居には額がかかげられ、「釈迦如来 転法輪処 当極楽土 東門中心」と書いてあります。
四天王寺の西にある鳥居は、西方極楽浄土の東の門だ、つまり門の外は極楽浄土だという意味です。
中世の絵画史料などを見ると、この四天王寺の石鳥居や西門のあたりには多くの被差別民の姿が描かれています。
(石の鳥居は重要文化財に指定されています)

(2012/11/30)