案内板

長崎原爆資料館 |人権施設情報

ホームページ http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/peace/japanese/abm/
郵便番号 852-8117
住   所 長崎県長崎市平野町7番8号
電話番号 TEL.095-844-1231 FAX,095-846-5170
開館時間 4月、9月~翌年3月午前8時30分~午後5時30分、5月~8月午前8時30分~午後6時30分
休館日 12月29日~31日
入館料 一般200円(160円)、小・中・高校生100円(80円)
・( )内は団体料金。団体扱いは15名以上
・障害者等、全額減免制度あり(手帳の提示が必要)
交通機関 路面電車(赤迫行き)またはバス(滑石・時津・女の都行き)で浜口町下車,徒歩5分

長崎原爆資料館からの提供

長崎原爆資料館は、長崎市の原爆被爆50周年記念事業の一つとして、1996年4月に開館しましたが、これは、被爆10周年の1955年、国際文化都市長崎の象徴として建設され、被爆資料の展示を通じて原爆の恐ろしさと平和の大切さを世界の人びとに訴えてきた長崎国際文化会館を建て替えたものです。
新しい原爆資料館は、最新の技術と展示手法を駆使した近代的な資料館に生まれ変わり、被爆資料を通して、より具体的に平和を訴えています。
常設展示室は、①「1945年8月9日」、②「原爆による被害の実相」、③「核兵器のない世界を目指して」、④「ビデオルーム」の4つのコーナーに大別されています。
最初の「1945年8月9日」のコーナーでは、原爆投下前の市民の生活や街の風景の写真、火球のマルチ映像、原爆投下の11時2分を指したまま止まっている時計によって、長い時の流れの中で形成された町や、人びとの日常的な営みが、一発の原子爆弾によって一瞬にして破壊されたことを象徴的に表現しています。
つぎの「原爆による被害の実相」のコーナーでは、大型の被爆資料や写真資料により原爆投下直後の原子野となった長崎のまちを表現し、原爆の破壊力の大きさや人びとの恐怖を訴えています。
特に、物的・環境的な破壊と人びとの精神的な部分に対する破壊の象徴として、また、爆心地の被害状況の実例として被爆直後の浦上天主堂の南側の壁を再現造型で紹介しています。
この空間を過ぎると、熱線と火災、爆風、放射線による人的・物的被害を被爆資料や写真、あるいは映像資料によって詳細に紹介しています。
被爆者の訴えのコーナーでは、日本人だけでなく外国人被爆者についても紹介しており、なかでも強制的に日本に連行され働かされた朝鮮人被爆者の証言によって、当時の民族差別の歴史がわかります。
「核兵器のない世界を目指して」のコーナーでは、戦争の歴史や原爆の開発から投下に至るまでの経過、さらには核兵器の開発・拡大とそれに抗する反核・平和運動の関わりあいを映像やパネルなどで紹介しています。
核工場や核実験による被曝者の証言は、今もなお続けられている核兵器の開発や、重大な原子力発電所の事故により苦しんでいるヒバクシャが世界の各地に数多くいることがわかります。
資料展示は、この後、長崎から全世界に向けての核兵器廃絶の訴えと世界平和への願い、「ビデオルーム」での原爆記録映画と核実験の歴史や核開発を巡る被害など、反核・平和を訴える映画の上映で終わりますが、全体を通して体系的に構成されたものとなっています。
毎年、多くの修学旅行生や社会科見学の児童・生徒が平和学習の場として原爆資料館を訪れています。人々の争いの根源には、いじめや差別、考え方や文化の違いに対する偏見があることから、原爆資料館は平和学習の拠点施設として、資料展示の構成仝体を通して、人権や環境に関する問題提起を行っています。

(2013/07/01)