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「Z世代」とは
1990年代後半から2010年代前半にかけて生まれた若者世代 (2025年時点では、およそ15歳から30歳の年齢層) を指し、その価値観や生き方が世の中の関心を集めています。
彼らは、「Y世代」(または「ミレニアル世代」)の後という意味で、「Z世代」と呼ばれています。(ちなみに「X世代」は、1965年から1981年ころに生まれた世代で、高度成長期やバブル期に生まれ、物質的豊かさに価値を置く傾向があり、「Z世代」の子供を持つ世代ともいわれています。)
「Z世代」は、これまでの世代とは異なる特徴を持ち、企業のマーケティングや人事の分野のみならず、政治や社会全般において、今後影響力を増していくとされています。とりわけ、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんに代表されるように、社会課題に対する関心が高く、自ら社会を変革していこうという意欲を持つ人が多いことが注目されます。頼もしく、また支援していくべき世代といえるかもしれません。彼らの特徴や傾向を知り、そのうえで、彼らの持てる可能性を引き出していくことが求められています。
特徴としては、一つ前の「Y世代」がインターネットや携帯電話を初めて使った「デジタルパイオニア」だとすれば、生まれたときからスマートフォンがあり、各種のデジタルデバイスやアプリに精通している彼らは「デジタルネイティブ」であるといえます。また、SNSが深く浸透し、人とのつながりやコミュニティを重視する「ソーシャルネイティブ」でもあります。
そして、大きな特徴は、ダイバーシティ・インクルージョンの重視です。自分だけでなくお互いの個性を尊重し、多様性を認めてさまざまな価値観を受け入れようという考えを持っています。SNSが広く普及し、日々世界中の情報に触れることで、社会問題に対する意識が高く、自分の意見を持っています。地球環境問題をはじめとする、上の世代の生み出した負の遺産を、自分たちの世代で解決していきたいと考える人が多いのです。人間はみな平等であり、人種、性別、障がいの有無などによって排除されるべきではないと考えており、LGBTQ+の権利や同性婚に対してもリベラルなスタンスといわれています。
一方、仕事や生活に対しては、現実的で安定志向といわれます。職場では、オープンなコミュニケーションを求め、また、非効率・不合理で非論理的と思われることには納得しない傾向があるといわれています。
彼らの価値観や行動特性を理解し、デジタルに強い、仕事を通じた社会貢献への意欲が高いなど、プラスの面をうまく生かして活躍の機会を与えていくことが、企業にとっても社会にとっても、望ましい結果をもたらすのではないでしょうか。
(2025/06/02)