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マイクロアグレッションとは、「Micro(小さな)、aggression(攻撃性)」と訳されます。人と関わるとき、相手を差別したり、傷つけたりする意図はないのに、相手の心にちょっとした影を落とすような言動をしてしまうことがあります。「微細な攻撃」とも言われているマイクロアグレッションがなぜ相手を傷つけるかというと、その言葉や行動には、人種や文化的背景、性別、障がいの有無、価値観など、自分と異なる人に対する無意識の偏見や無理解、差別心が含まれているからです。露骨な差別発言のようなものではなく、見逃してしまう、聞き逃してしまうほどわかりにくい、でも重大な被害をもたらしかねない問題です。
例えば、「女性なのによく管理職になれたね」といった言葉。 言っている 本人には悪気がなく、むしろほめ言葉のつもりかもしれま せん。こういった普段の何気ない会話や行動の中に表れる、見下しや 侮辱などがマイクロアグレッションにあたります。発言をした側には、 差別をしようとする思考はないのですが、発言などを受けた側は、侮 辱されている、下に見られている、否定されている、などのマイナス の感情を持ちます。このような思いを日常的に、短いスパンで連続的 に受けることで、やる気や気力を奪われるだけでなく、人生のさまざ まな場面で悪影響がもたらされます。
マイクロアグレッションを誰かに行わないためには、相手のことを尊重する気持ちをもって、発言の前に一度立ち止まって考えることが大切です。「ちょっと話したい」「相手のことをもっと知りたい」という気持ち自体は、決して悪いことではありません。相手に言葉をかける前に一度、次のことを考えてみましょう。
・ 相手に対して失礼にあたる発言ではないか
・ 自分の無知から質問していないか
・ 相手に質問する前に、まず自分で学べることはないか
・ 予想に反した答えでも、その答えを尊重し、受け止めることができるか
自分の中の差別意識と向き合わなければ、差別は広がり続けます。まずは自分の言動を見直し、気づくこと。 それが差別をなくす第一歩になります。
(2026/05/14)