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ウェルビーイング(well-being)とは、「幸福」「健康」という意味に加え、身体的だけではなく精神的、社会的にも満たされている広い意味の幸福をさす概念です。定訳はなく、満足した生活を送れている状態、幸福な状態、充実した状態などの多面的で持続的な幸せを意味します。
この言葉は、1946年に世界保健機関(WHO)が設立された際、憲章前文に用いられたのが最初です。従来は医療や看護、社会福祉の分野を中心に使われてきました。ウェルビーイングの捉え方や定義はさまざまですが、国際連合の持続可能な開発ソリューションネットワークが毎年3月20日(国際幸福デー)に合わせて発表している「世界幸福度ランキング」もウェルビーイングの指標のひとつです。
世界幸福度ランキングにデータを提供しているギャラップ社(アメリカの世論調査研究所)は、幸福度ランキングの説明要因を以下の6つに分けてランキングをつけています。
・社会保障制度などの社会的支援
・健康寿命
・人生の選択の自由度
・他者への寛容さ
・国への信頼度、腐敗の少なさ
2026年の世界幸福度ランキング(https://data.worldhappiness.report/table)において、1位はフィンランド、2位はアイスランドなど、上位には北欧の国がランクインしています。 日本の順位は61位(2025年55位)となっており、G7諸国の中では 最下位という残念な結果でした。日本の順位が上がらないのは、調査された6項目のうち、「人生の選択の自由度」と「他者への寛容さ」 に課題があると指摘されています。
ウェルビーイングは、ビジネスとの相関関係が深いとも考えられています。企業がウェルビーイングに取り組むメリットとしては、社員の満足度向上による業績アップ、離職者の減少と優秀な人材の確保、などがあげられます。社員のモチベーションアップは企業力向上につながり、企業力がアップすれば顧客にも還元できるといった好循環を生みだせます。会社を取り巻くすべての人が幸せになる仕組みづくりとして、ウェルビーイングを意識してみるのもよいかもしれません。
貧困がなくなり、誰もが質の高い教育を受けることができ、人や国の間の不平等がなくなり、SDGs 17の目標をすべて達成した先にあるのが、地球全体のウェルビーイングであると考えられるのではないでしょうか。
(2026/06/04)