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今年の年賀状のなかには、楽器の琵琶に白い蛇が添えられているものがありました。
なぜ、琵琶と蛇なのでしょう。
じつは、これは七福神の弁財天(弁天さま)をあらわしています。
琵琶は弁財天が手にしている楽器。
では、なぜ蛇なのでしょうか。
もともと、弁財天は仏教とともに日本に入ってきたインドの神様です。
弁財天は、インドでは河の神様とされていました。
そういえば、日本でも弁財天は江ノ島や琵琶湖の竹生島など水や河の近くで祀られることも多いようです。
まがりくねった河の流れと蛇の体が似ているので蛇は水の神さまとイメージが重なっていきます。
さらに、中世になると弁財天は宇賀神という蛇の神様と習合していきます。
この神様は蛇の体に老人の頭をもつ、ちょっと気持ちの悪い姿なのですが、竹生島などの弁財天の像は頭の上にこの蛇を載せた不思議な姿をしています。
七福神のひとつとされている弁財天は、名前に財の字があることから金運の神様と言われたり、楽器を持っていることから芸事にご利益があるとも言われてきました。
みなさまのこの一年が幸せなものでありますように。
(2013/04/15)