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(4)「らい予防法改正・廃止」 |ハンセン病回復者の闘い

「らい予防法」闘争以降、全患協は、療養所内の医療の充実や生活の改善などを訴えてきました。

最大の課題は隔離を定めた「らい予防法」の改正でした。全患協は繰り返し改正を求めてきましたが、予防法の廃止が実現したのは1996年のことでした。

療養所の存在が予防法を法的な根拠としているという考えがあり、法の廃止には全患協にも慎重な意見が多くありました。
法が廃止されると、療養所入所者の在園が保障されず、それまでの運動で勝ち取った生活や医療に関わる諸権利が失われることが懸念されたためでした。

しかし、次第に「らい予防法」の廃止にむけた気運が高まります。全患協も1994年に「基本要求」を作成します。
「らい予防法」の制定から44年を経た1996年になって、予防法はようやく廃止されました。

(2014/07/07)