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(2) |女性への暴力・DVについて考える

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、親密な関係における暴力のことを指します。

親密な関係とは、夫婦や元夫婦、事実婚の間柄、恋人関係、元恋人などの関係です。
主な被害者は女性であることが多く、加害者は男性であることが多いです。

DVでおこる暴力は、殴る、蹴るなどの身体的な暴力だけではなく、怒鳴るや無視をする、
交友関係を否定し、孤立させるなどの精神的な暴力、生活費の協力をしないなど経済的な暴力もあります。
また、セックスの強要や避妊に協力しないなどの夫婦間の性暴力もDVの一つです。

DV被害にあった女性に対して、「どうして逃げないんだ」「ただのケンカでしょ」
「いやなら離婚すればよい」などと言うことがありますが、くり返される暴力のなかで被害女性たちは、「逃げたらさらに酷いめにあう」と思ったり、逃げる気力を失わされていくのです。
そして、このような言葉も被害女性にとっては第二の暴力となるのです。

また、経済的な不安から逃げる(離婚する)ことができない女性もいます。
女性一人の稼ぎで子どもを育てることがまだまだ難しいのが、現在の日本の状況です。
シングルマザーであるということだけで、就職が難しい場合もあります。
DVから逃れることができても、貧困という問題に直面する被害女性がたくさんいます。

(2013/01/21)