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水平社博物館 最新情報(3) |人権情報

☆人権のふるさとだより☆

●「世界記憶遺産」をご存知でしょうか。 人類が長い間記憶して後世に伝える価値があるとされる書物、楽譜などの記録物を保存する事業で、ユネスコが主催しています。
世界では、フランスの「人権宣言」やオランダの「アンネの日記」、ベートーヴェンの交響曲第9番の直筆楽譜などが、日本では山本作兵衛の炭鉱画などが登録されています。
水平社博物館では、日本で初めての人権宣言とも評される「水平社宣言」とその関係資料の2015年の登録をめざし、申請(2014年3月締切)の準備をすすめています。 水平社運動の理念を示した「水平社宣言」は、差別からの解放を希求する部落民を勇気づけるとともに、在日朝鮮人、沖縄人、アイヌ民族、ハンセン病回復者など国内における被差別マイノリティの自覚と運動に勇気と刺激を与え、また、当時日本の植民地支配下にあった朝鮮の被差別マイノリティである「白丁」を中心として1923年4月に結成された衡平社にも影響を与えました。 さらに、海外の雑誌や新聞でも紹介された「水平社宣言」は、世界の記憶に相応しい遺産です。 2年毎に審査されるユネスコへの申請は各国2件に限定されており、すでに複数の団体が同じ時期に申請を予定しています。
その際にはユネスコ日本国内委員会で選定されることになりますので、「水平社宣言」の世界記憶遺産登録の気運を高めていただくとともに、英文申請書作成などに費用が必要となりますので、みなさまのご支援および浄財のご協力をお願いいたします。

●2013年度第2回公開講座を開催します。
開催日時は2014年2月22日(土)午後2時から午後4時まで、場所は御所市人権センター(当館隣)で、「アートと人権─輝いて生きる─」と題して、田仲敦三さん(御所市人権教育推進協議会会長)にご講演いただきます。
募集定員に若干の余裕があります。水平社博物館(TEL 0745-62-5588)までお問合わせください。

☆水平社運動関係一口メモ☆

1927年2月
4日、全日本農民組合結成。
6日、和歌山県の沖野々結婚差別事件で和歌山地裁が有罪判決。
11日、関西水平社暴圧反対協議会結成。
12日、北葛城郡志都美村小作争議激化、米田富日農奈良県連争議部長、白竜会員に刺され重傷。
27日、貴族院・衆議院両院融和問題研究第1回総会を日本青年館で開催。

☆これからの予定☆

●第14回企画展「アートで人権」 会期:2月11日(火)~3月23日(日)─※展示替えのため、2月8日(土)・9日(日)は企画展を休止します。 2月11日(火)から3月23日(日)までは、濱木栄司さん(橿原市立耳成小学校)が、教室をモチーフにして人権を表現します。
●人権教育支援事業「出前博物館」(「はじめての部落問題」、完全予約制、有料)の注文はおまへんか??
●2013年度公開講座参加者募集。2014年2月22日(土)、講師─田仲敦三さん(御所市文化協会会長・御所市人権教育推進協議会会長)。
●3月3日(月)は水平社創立日(1922年)で無料開館いたします。

 

(2014/02/17)