シリーズ

(1)─薬害エイズ事件から約40年─ |薬害エイズとメモリアルキルト

薬害エイズで亡くなった岩崎孝祥さんのために

今回は、薬害エイズとメモリアルキルトについてお話をします。

薬害エイズとは、1970年代に海外から輸入されていた非加熱血液製剤にエイズの原因となるHIVが混入していたため、血友病患者の多くがHIV感染させられた事件のことです。
日本でHIV感染者が確認されはじめた頃の多くのHIV感染者は、この薬害エイズ事件の被害者である血友病患者でした。

薬害エイズ事件から約40年、そして薬害エイズ裁判の和解から18年が過ぎました。
テレビや新聞のニュースで薬害エイズに関わる事柄を聞く機会はほとんどなくなりましたが、薬による被害という私たちの命に関わる問題、そしてHIV/AIDSに対する差別や偏見を考えるうえでも、薬害エイズ事件は忘れてはいけない重要な課題であると思います。

※薬害エイズ裁判の和解 1996年3月29日

(2015/02/02)